「備えあれば憂いなし」とはいうけれど、国内旅行に保険って必要なの?
そんな疑問を持ったり、国内旅行保険に入るべきか迷ったりしていませんか。
この記事では、国内旅行保険に入るまえに知っておきたい補償内容や注意点について解説します。
保険の中身をきちんと知れば、保険に入るべきか迷うことはなくなるでしょう。
国内旅行を考えているなら、ぜひ旅のヒントとしてお役立てください!
- 1. 国内旅行保険とは
- 1.1. どんな事故が対象なの?
- 1.2. 補償されないケースもある
- 1.3. 保険期間はいつからいつまで?
- 2. 国内旅行保険の補償内容
- 2.1. 自分がケガをしたとき(傷害)
- 2.2. 他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたとき(賠償責任)
- 2.3. 身の回り品に損害が生じたとき(携行品損害)
- 2.4. 家族が救援などで現地に向かったとき(救援者費用等)
- 2.5. 航空機が欠航したとき(航空機・着陸地変更費用)
- 3. 国内旅行保険で気をつけるポイント
- 3.1. 補償の重複に気をつけよう!
- 3.2. 病気は補償の対象外
- 4. 国内旅行保険の加入はケースバイケース
- 4.1. レジャー旅行が目的の場合
- 4.2. 個人賠償責任保険に入っていない場合
- 5. まずは加入中の保険を確認しよう!
国内旅行保険とは

国内旅行保険とは、国内旅行傷害保険といい、日帰り旅行を含む旅行中のケガやトラブルを補償する保険です。
どんな事故が対象なの?
どの国内旅行保険でも以下の3つの条件をすべて満たした事故が対象です。
- 突発的に短時間で発生すること(急激性)
- 予知できないこと(偶然性)
- 自分自身の身体の外部から起こること(外来性)
つまり「突然」「予知できずに」「身体の外部から」起きた事故だけが補償の対象です。
これを「急激かつ偶然な外来の事故」といいます。
補償されないケースもある
3つの条件を満たしていても、以下のケースは補償されません。
- 地震、噴火、津波による事故
- 戦争、外国の武力行使、暴動による事故
旅行中に地震が起こる可能性はありそうですが、地震によるケガは補償されないことを念頭に置いておきましょう。
保険期間はいつからいつまで?
補償が開始され、補償が終わるまでを保険期間といいます。
国内旅行保険では旅行中が保険期間とされ、旅行中とは自宅を出発してから自宅に帰宅するまでをいいます。
自宅に帰宅した時点で保険は終了です。
国内旅行保険の補償内容

補償の内容は主に5つに分けられます。
- 自分がケガをしたとき(傷害)
- 他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたとき(賠償責任)
- 身の回り品に損害が生じたとき(携行品損害)
- 家族が救援などで現地に向かったとき(救援者費用等)
- 航空機が欠航したとき(航空機・着陸地変更費用)
わかりやすく解説します。
自分がケガをしたとき(傷害)
日本国内を旅行中にケガをしたときに、入院・通院や手術の保険金が支払われます。
またケガにより死亡した場合には死亡保険金が支払われます。
例えば、以下のような場合です。
- ドライブ中の事故によりケガをした
- スキーをしていて骨折した
- 旅館のお風呂場で転倒し打撲した
ポイントは「急激かつ偶然な外来の事故」が原因であること。
旅行中にひどい靴ずれで病院を受診しても、急激に起こったことではないので補償の対象にはなりません。
また、このケガの補償には、熱中症、有毒ガスや物質による急性中毒、細菌性やウィルス性の食中毒も含まれます。
他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりしたとき(賠償責任)
日本国内を旅行中に、他人にケガをさせたり、他人の物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負担することになったときに保険金が支払われます。
例えば、以下のような場合です。
- ホテルの備品を誤って壊してしまった
- お店で高額な商品を落として壊してしまった
- 他人に誤ってケガをさせてしまった
いずれも「急激かつ偶然な外来の事故によるもの」であり「法律上の損害賠償責任を負うことになったとき」がポイントです。
故意にケガをさせたり、物を壊したりした場合、いわゆる「わざとやった場合」は補償の対象にはなりません。
身の回り品に損害が生じたとき(携行品損害)
日本国内を旅行中に、手荷物などの身の回り品が盗まれたときや破損したときに保険金が支払われます。
例えば、以下のような場合です。
- カメラを落として壊してしまった
- 旅行バッグを盗まれてしまった
身の回り品には、現金、乗車券や宿泊券も含まれます。
以下のものは、身の回り品に含まれないので注意しましょう。
- 通帳やキャッシュカード
- クレジットカード
- 車や原付バイク
- 動物や植物
- コンタクトレンズ
- 別送品
ここでも「急激かつ偶然な外来の事故」が重要なポイントになるため、置き忘れや紛失したものは補償されません。
紛失中に盗まれてしまった場合もです。
つまり自分自身に原因がある場合は当てはまりません。
バッグなど、自然の劣化による損害も対象外なので注意しましょう。
家族が救援などで現地に向かったとき(救援者費用等)
日本国内を旅行中に「急激かつ偶然な外来の事故」により、以下のような費用が発生した場合に保険金が支払われます。
- ケガで長期入院したとき家族が駆けつけた際の交通費や宿泊費
- 航空機や船舶の事故により行方不明になったり遭難したりした場合の捜索や救助費用
- 救援対象者の移送費用
航空機が欠航したとき(航空機・着陸地変更費用)
日本国内を旅行中に、搭乗する予定だった航空機の欠航や着陸地の変更により、旅館やホテルに宿泊したときに保険金が支払われます。
例えば、以下のような場合です。
- 台風で航空機が欠航したため、ホテルや旅館に宿泊した
- 大雪で航空機が着陸予定地を変更したため、ホテルや旅館に宿泊した
国内旅行保険で気をつけるポイント

国内旅行保険への加入にあたって、気をつけておきたいポイントについて解説します。
補償の重複に気をつけよう!
複数の補償に加入していた場合、たとえ保険会社が別であっても受け取れる保険金はいずれか一方のみです。
生命保険は、保険金の金額が決まっている「定額給付」のため、複数に加入していても基本的にはすべて受け取れます。
しかし国内旅行保険などの損害保険は「実損填補(じっそんてんぽ)」という考え方がベースにあります。
これは、実際に生じた損失を補償するというもので、損失額を超えての金額は支払われません。
万一に備えてあれもこれもと加入しても、保険料がムダになってしまうこともあるのです。
病気は補償の対象外
ケガだけでなく病気もカバーする海外旅行保険とは違い、国内旅行保険は病気による入院や通院、死亡は補償の対象ではありません。
あくまで「ケガ」のみです。
国内旅行保険の加入はケースバイケース

国内旅行保険の補償内容は、健康保険などの公的保険や民間の医療保険などでカバーできるものがあります。
では、国内旅行保険は必要ないのでしょうか。
答えは「ケースバイケース」です。
レジャー旅行が目的の場合
例えば、ケガで入院したとしても健康保険でカバーできます。
入院費用が高額になっても、高額療養費制度を使えば自己負担分を抑えることができるでしょう。
民間の医療保険に加入していれば、入院や手術なども保障されます。
観光などに比べ、登山やハイキング、スキーやスノーボード、サーフィンなどを目的としたレジャー旅行は、ケガをする可能性が高いといわれています。
もちろんレジャー旅行中にケガで入院しても、健康保険があれば問題ないかもしれません。
しかし入院が長引き、家族が看護のために旅行先の病院に来るとなれば、交通費や宿泊費がかかるでしょう。
遠方であったり、看護が長引けば、負担する費用が膨らむことも。
また患者を移送する必要があれば、移送費用もかかるかもしれません。
国内旅行保険に加入していれば、これらの負担をカバーできるのです。
個人賠償責任保険に入っていない場合
個人賠償責任保険とは、日常生活で誤って他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負ったときに支払われる保険です。
国内旅行保険の「賠償責任」も「旅行中」と限定されているだけで同じ補償です。
個人賠償責任保険は、自動車保険や火災保険に付加されていることがあり、すでに加入済みであれば必要ありません。
逆にいえば、損害賠償額が高額になる可能性もあるため、個人賠償責任保険に加入していない場合は、国内旅行保険で備えておくといいでしょう。
まずは加入中の保険を確認しよう!

国内旅行保険を含む損害保険は、複数加入し、補償が重複することにメリットはありません。
いくつも入っておけば安心!とはならないのです。
国内旅行保険が本当に必要なのか、まずは加入中の保険の中身を確認し、自分の旅行に合わせて加入を検討しましょう!
この記事を書いた人

- 夢は弾丸トラベラーのWebライターです。タイとネコと牛が大好きです。
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