旅行に対して「疲れる」「人混みが苦手」と感じてしまうHSPの方も多いのではないでしょうか?
実際にHSPの方は感受性が高いため、知らない場所や新しい環境に対して不安やストレスを感じる場合が多いです。
しかし、実はHSPの方だからこそ、旅行で得られる癒しやリフレッシュ効果が大きく、 成長につながります。
本記事では、旅行に対する苦手意識を変えるコツや旅行の楽しみ方について紹介します。
苦手意識を変えて、心地よい旅を一緒に見つけてみませんか?
HSPが旅行を苦手とする4つの原因
HSPが旅行を苦手とする原因は、下記の4つが挙げられます。
- 環境の変化による不安な気持ち
- 人混みや雑音に敏感
- スケジュールに対するプレッシャー
- 人間関係のストレス
それぞれ解説します。
環境の変化による不安な気持ち
HSPは、新しい場所に行くと普段以上に感覚が研ぎ澄まされて、あらゆる刺激を敏感に感じ取る場合が多いです。
見知らぬ街の喧騒や宿泊先の独特の匂い、観光地の人混みなど、日常とは異なる環境からの刺激が次々と押し寄せてきて疲れてしまいます。
特に繁華街などは、お店の勧誘や酔っ払いが多いので注意が必要です。
実際に私も絡まれた経験があり、今でも近くを歩く際は緊張感が走ります。
賑やかな観光地を歩いているだけで周囲の会話や音楽、視覚的な情報などが一気に押し寄せてきて、体調を崩しやすいです。
そのためゆっくり楽しむはずの旅行が、かえってストレスフルな体験になってしまう場合があります。
特に気圧の変化や女性特有の症状が出ると寝込んでしまう時があるので、内心ハラハラしがちです。
他人の感情や雰囲気に敏感
HSPの特徴として、他人の感情や雰囲気に敏感な方が多いです。
HSPの人は、周囲の人々の表情、声のトーン、ちょっとした仕草などから、その人の心の状態を敏感に察知します。
まるでアンテナを張っているかのように、周囲の空気を読み取り、相手の気持ちを自分のことのように感じやすいです。
この共感性の高さは、周囲の人を深く理解し、良好な人間関係を築く上で大きな強みとなります。
しかし、一方で、ネガティブな感情やストレスに強く共感してしまうため、心の負担が大きくなるでしょう。
例えば、誰かが不機嫌な表情や声色をしていると「私、何か嫌なことをしちゃったかな?」と、深読みするケースが多いです。
実際に私も上記のような特性を持っているため、HSPの人々の気持ちに共感できます。
スケジュールに対するプレッシャー
旅行の際、観光地巡りやアクティビティを可能な限り詰め込む場合が多いですが、HSPの方にとってこれは大きな負担です。
予定がぎっしり詰まっていると時間に追われてリラックスする暇がなくなったり、自分のペースで行動できなかったりと、精神的にも疲労感が増してしまいます。
HSPの方は、ゆっくりと自分のペースで楽しむ時間が必要なため、無理なスケジュールは逆効果となるでしょう。
スケジュールを決めている最中は楽しみな気持ちが勝っていても、当日になって疲れが一気に出る方も多いのではないでしょうか?
その時によって心や体力の余裕が異なるので難しいですよね。
特にキャンセル料が発生するレストランやアクティビティの予定があると「道中の際にトラブルなどが起こりませんように!」と、心の中で祈っています。
人間関係によるストレス
旅行は楽しいはずなのに、同行者との関係に気を遣いすぎていませんか?
特にグループ旅行では、みんなの意見や好みの調整が必要なため、協調性が求められます。
しかし、HSPは必要以上に気を遣う方が多いです。
「自分の意見を言って空気を悪くしたらどうしよう」「みんなと同じペースで行動しなきゃ」など、深読みをして自分を思い詰めてしまい、結果的に自分の気持ちを押し殺してしまう場合が多いでしょう。
また、ネガティブな感情を出さず、明るく振る舞わなければならないプレッシャーも感じやすいです。
これらの人間関係のストレスにより、旅行を楽しむ余裕を奪ってしまう可能性が高く、友人同士だと気を遣う場合が多いのではないでしょうか?
私自身も日頃から「相手ファースト」で物事を考えるため、相手になかなか本心を言い出せず、後悔してしまうケースが多々あります。
その度に「どうしてもっと自分の意見が言えないのだろう」「きちんと意見を伝えられたらどんなに楽なのかな」と、落ち込んでしまうのが悩みです。
予想外の出来事に対する恐怖感
旅行中は思わぬハプニングが起こりがちです。
電車の遅延や天候の急変、予約したレストランの突然の休業など、計画通りに進まない場合が多々あります。
HSPにとっては、こういった予定外の出来事に対して特に強い不安を感じやすいです。
「もし道にはぐれたら?」「言葉が通じなかったら?」といった心配が次々と浮かんできて、旅行前から緊張してしまいます。
そのため旅行自体を避けてしまったり、仮に行っても常に緊張状態で過ごしたりと、心から楽しめる可能性が低いでしょう。
私自身も予想外の出来事に緊張感が走るタイプなので、絶叫マシンやお化け屋敷などの乗り物が苦手です。
定期的にメンテナンスが行われていると分かりつつも「落ちたらどうしよう」「アトラクションの事故に関する稀なニュースを見て怖くなった」など、必要以上に心配してしまいます。
そのため夫や友人とテーマパークや遊園地へ行く際は、軽めの乗り物なら一緒に乗り、激しめの乗り物は同乗せずに待機するパターンが多いです。
実はHSPには旅行がおすすめ!
HSPの皆さんは、周りの刺激に敏感で、心の奥底から物事を深く感じている方が多いのではないでしょうか?
そんな繊細なあなただからこそ、旅行は特別な体験を過ごせます。
日常から離れて自分と向き合う時間を過ごすとストレスが解消でき、心身の健康バランスを保ちやすいです。
美しい自然の中で深呼吸をしたり、静かなカフェで読書に耽ったりと、さまざまな過ごし方があります。
自分だけのペースで過ごす時間はきっとあなたの心を癒してくれるでしょう。
また、新しい場所や文化に触れることで、感性を刺激し、自己成長のきっかけとなるはずです。
美術館で芸術に触れたり、異国の料理を味わったりするのも、新鮮さを感じられて楽しいでしょう。
五感を通して体験する思い出は、よりあなたの心を豊かにします。
旅行は自分自身を見つめ直し、新たな自分に出会うことができる貴重な機会です。
私の場合は結婚をしてから旅行へ行く機会が増えたのですが、人生で今が一番楽しいと断言できます。
一人旅も楽しいですが、理解してくれる人との旅も安心できて楽しいですよ!
現在はフリーランスのライターとして働いており、自宅や近くのカフェに限らず、旅行先で執筆するのも好きです。
その際に良い案がひらめいたり、執筆がサクサク進んだりと、モチベーションがアップ!
ノマドワーカーに憧れていたので、場所や時間にとらわれない働き方は気分転換になって楽しいです。
繊細な心を活かして旅行を楽しもう!
HSPの繊細な心は、感覚が鋭いからこそ、旅行での新しい体験をより深く味わえるメリットです。
人混みや刺激が多い場所は避けつつ、自分のペースで旅を楽しむのをおすすめします。
興味のある物事や美しいものなどに触れると、より感性が磨かれて人間性が高まるでしょう。
HSPはあなたにとって素敵な個性です。
どうか自分を思い詰めず、やりたいことや行きたいところに行くなど、少しずつ積極的に行動してみてくださいね!
HSPの特性を理解し、ゆったりと旅を楽しみながら心と身体を癒しましょう。
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